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No.6にマジLOVE1000%の非公式二次創作ブログ。ねたばれから変態までご機嫌よう。
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西ブロックの情報網とはなかなかのもので、紫苑をこちら側に連れてきてまだ間もないというのに、早くも同じ劇団員のほとんどがその存在を耳にしていた。とは言ってもイヌカシも言っていたように、「イヴが若い男を飼っているらしい」といった程度のおぼろげなものなのだが。ネズミが自分から紫苑のことを他人に漏らすこともなく、また紫苑はほぼイヌカシのホテルと自分のねぐらを行き来しているだけであるので、それ以上の情報は伝わっていないようだった。しかしそれは劇場花形役者イヴのこと、私生活の多くというよりはほとんどを誰にも語らない謎めいた看板役者が男を囲いだしたというのだから、誰もがその存在を多かれ少なかれ気にした。美貌の青年に首輪をつけられたその男は、いったいどんな人物なのか。さまざまな憶測が飛び交う。それはイヴが夜毎、気高いその身体を慰めさせる床上手の美丈夫か、はたまた攫われてきた観賞用の美少年か。それとも、生き別れた父、兄、奴隷かもしれない皆口々に囁いた。直接イヴに噂の真偽を尋ねてくる者もいたけれど、その全てをネズミは無視した。ネズミ自身、分かっていない。「紫苑」という存在は、自分にとって一体何なのだろう。









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登場人物

・紫苑…自分が四角関係のど真ん中にいることに気づいてない鈍感男。
・ネズミ…イヴと双子。読書が趣味。歌は上手いが演技はしない。紫苑が好き。
・イヴ…演劇部の花形。男。読書嫌い。派手ずきで、紫苑が好き。ネズミとは性格が合わない。
・沙布…紫苑一筋。ネズミとイヴが嫌い。ホモなんてこの世から滅べばいいと思っている。





沙布「ちょっとイヴ」
イヴ「何?」
沙布「なんなのその制服…私へのあてつけ?」
イヴ「滅相もない。俺はただ似合うものを着てみただけさ。ひょっとしたら誰かさんより可愛いかもしれないけど。なぁ、紫苑?」
紫苑「え?ああ、まぁ似合ってはいるけど。でも、先生に怒られるんじゃないか?」
ネズミ「そりゃあ、男が女生徒の制服を着て登校すりゃ怒られるんじゃない」
紫苑「分かってるなら家でる時にそう言ってあげなよ、ネズミ」
ネズミ「空っぽの頭してる奴に何を言ったって無駄さ」
イヴ「それって俺のこと?」
ネズミ「他に誰がいんの」
イヴ「陛下助けて。継母がわたくしに意地悪をするのです」
ネズミ「誰が継母だ、この魔女め。紫苑から離れろ」
イヴ「やーだね」
沙布「は、な、れ、な、さ、い、よ!」
イヴ「きゃあーいやー。…女の嫉妬は醜いぜ沙布?」
沙布「なんですってぇえええ」
紫苑「こら、喧嘩するなよ二人とも」
イヴ「だぁーって」
紫苑「だってじゃない。あんまり沙布をからかうなよ」
沙布「紫苑…!ってネズミあなた何ちゃっかり紫苑の手を握ってるのよ!!」
ネズミ「うるさい。ほら紫苑、もっとちゃんと握ってあっためろよ」
紫苑「あ、うん」
イヴ「ちょっとズルい、しおーん!俺も」
沙布「わ、わたしも!」
ネズミ「おい馬鹿やめろ、押すな…うわ」
紫苑「えっ?わ、わわっ…」
沙布「きゃっ」
イヴ「うっ…」



イヌカシ「お前ら何やってんの?」











紫苑は俺とのセックスをひどく嫌がる。
それには様々な理由があるんだろうけど、一番はやっぱり初めてがまぁいわゆる強姦だったことだろうと俺は思っている。別段、その事実に関して後悔はしていないが、それが一種のトラウマとなってセックスの度に抵抗されるのは喜ばしいことではない。と、思えたらまだマシだったのかもしれないが実際のところ、泣きながら抵抗してくる紫苑にひどく興奮するのでとくに問題はなかった。むしろ、へたに女を経験する前に奪っておけて良かったとすら思っている。何度も何度も抱いてやったから、紫苑はもうきっと女なんか抱こうとしても抱けない身体になっている。もちろん他の男なんかと経験させてやるつもりもないので、つまるところ紫苑の身体は俺専用であるわけだ。そう思うとひどく気分が高揚する。今度セックスの最中に、名前でも書いてやろうかな。あんたの身体に。きっとそれも、泣いて嫌がるんだろうけど。










「こたつに惹かれている」という紫苑の強い要望に根負けして、とうとうこたつを買った。これは買う前から薄々予想していたことだが、やはりというかなんというか、早くも生活の中心がこたつになりつつある。だめだと思いつつも、あのぬくさについ、べったりになって甘えてしまうのだ。主に紫苑が。今日も今日とて家に帰ってリビングの扉を開けてみると、洗濯と晩ご飯の準備を終えた紫苑がテレビをつけっぱなしにしながらこたつでまるまって寝ていた。またか。これで連続4日、こたつでのお出迎えだ。思わずためい息をもらしながら近寄り、外気で冷えた上着や手袋を脱ぎ捨てながら紫苑を見下ろす。やわらかく暖かいこたつ布団に鼻先を埋め、男らしからぬ「くーすーふー」という小動物のような息遣いで紫苑は眠っている。寒がりの紫苑は、ここが楽園と言わんばかりの蕩けるような甘い微笑を浮かべていた。それがうっかりかわいいと思ってしまって、俺は今日も起こすことが出来ない。畜生。悔しくなって、薔薇色の頬にひえた唇を寄せる。あったかい。「ん…」という声とともに紫苑の瞼がうっすらと開く。俺を視界に映すと、「おかえり、ねずみ…」と言ってうっとりと微笑むものだから、俺は今日も、こたつの撤廃を言い出せずに「…ただいま」と言うしかないのだ。










「寒いからそっち行っていい?」とネズミが言った。今日は本当に寒くて、寝る直前に見たニュースでも今夜は今年一番の冷え込みになると言っていたけれど、紫苑とネズミはそれを身をもって実感することとなった。
いっこうにぬくまらない布団に凍えながら、紫苑が「いいよ」とみじかく返事をすると、ネズミはするりと紫苑のベッドにもぐり込んできた。スウェット越しに、じんわりとお互いの体温が伝わってくる。「あったかいね」と顔を綻ばす紫苑にくすりと笑って、ネズミは「じゃあもっとあったかくなる?」と耳元で囁いてきた。「もっと?」と紫苑がきょとんと聞き返すと、「そう、もっと」と甘い声で囁きながらネズミの手が紫苑のあらぬ場所に触れた。あからさまにビクつく紫苑の髪をもう片方の手で撫でながら、「あんたも学ばないよな」とネズミが小さく笑った。










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ネズミと紫苑と変態とロリコンがすきです。ぴくしぶとついったひっそり。
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