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No.6にマジLOVE1000%の非公式二次創作ブログ。ねたばれから変態までご機嫌よう。
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ネズミと一緒に裸になって、同じベッドで二人抱き合う時。僕は至福に包まれる。嬉しい、愛しいと、あたたかい気持ちが溢れてくる。けれど。
たまに、たまらなく哀しくなるのはどうしてだろう(セックスは愛の形だという。本当に?そうなのだろうか。欲望の形ではなくて?僕のネズミに対するこの言い表せない想いと感情は、これが正しい形なのかな)。
この気持ちの正体について考えると、怖くなる。そしてやっぱり哀しい。そうして怯えながら共にあることで、満たされながら疲弊する。浮かれながら恐怖する。でも君は縛れない、縛りたくない。確かなものがほしいなんていうのはどうしたって僕の我儘で、君にはそんなもの必要ないのだから。









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紫苑がこの家にやって来てまだ間もない頃、彼は今よりも少しだけ不安定で、夜はほとんど眠れていないようだった。あんた眠っていないのか、と目の下にクマを作った紫苑を問い詰めても、「大丈夫だよ」と笑うばかり。そんな日が続くにつれ、じりじりと焦りを感じていたネズミだが、いつだったか。眠れない紫苑が広げていた本を、戯れに朗読してやったことがあった。すると紫苑は、それまで眠れていなかったのが嘘のように、ネズミの声に耳を傾けながらすうすうと寝入ってしまった。それから色々なことを試した結果、ネズミは紫苑の不眠を、心理的なひと肌の恋しさに・寂しさによるものだと判断した。なのでそれからというものネズミは、眠りに就く前に紫苑の髪を梳いてやったり背中を撫でたり抱きしめたり、おやすみのキスを夜毎、紫苑に施すようになったのである。そのかいあってか紫苑の不眠は改善されたのだが、長らく続いたそれはいつしかお互いの就寝前の儀式として定着してしまった。今ではネズミの方がもう、隣に紫苑の体温がなければ、重ね合わせる柔らかい紫苑の唇の感触がなければさわさわと胸が騒いで、眠ることが出来ないほどなのである。











紫苑が「それ」を実行するとネズミに伝えた時、まず彼はその美しい顔をしかめ、そして即座に「だめだ」と反対した。けれど紫苑の中では「それ」はもう思い立った瞬間に決定事項になってしまっていて、実は学校の帰りに「それ」用の器具まですでに買ってきてしまっていたので、ネズミが嫌がろうが止めようがそんなことは紫苑にとってあまり関係はなかった。だから腕を組んで威圧的に睨んでくるネズミのお小言を行儀よく最後まできちんと聞いた後、紫苑は爽やかに「わかったよネズミ、でも僕は実行するって決めたんだ!」と言って笑った。その潔すぎる笑顔にネズミが何を思ったのかは分からないが、そこは長い付き合いだ。形の良い唇から深々と吐かれたため息に、彼が自分の説得を断念したことを紫苑は悟った。さっそく準備を始めようと冷蔵庫へ足を向けようとした紫苑に、ため息を吐き終えたネズミが1つの条件を出してきた。実際のところ、紫苑には別にその条件を飲む義理や義務はまったくなかったのだが、それさえ飲めば「それ」についてネズミからも一応は理解を得られるということで、紫苑はその条件を飲むことにした。自分の行動すべてがネズミに因るわけでは決してないのだが、それでもネズミのことを愛している紫苑としては、なるべくなら彼の意向にも沿いたい気持ちはあったのだ。そんなわけでその日、紫苑は「それ」を実行する前にネズミと生まれて初めてのセックスをした。体内に他人の、ネズミの熱と質量を感じて訳が分からなくなってきた頃、紫苑はネズミが「あんたの初の貫通を、無機物なんかに、やってたまるかよ」と呟くのを聞いた。意味を問いたかったけれどそのあたりから痛みと快感で脳が真っ白に塗りつぶされてしまい、それは叶わなかった。そして結局、果てた後気絶するように眠りに落ちた紫苑が目を覚ました後、ネズミの手によって「それ」は実行された。「どうせやるなら俺がやりたい」と言いながら、バチンという音と衝撃と耳たぶへの小さな穴がネズミの美しい手によって紫苑にもたらされた。はじめ反対していた割に少しニヤつきながら「陛下のセカンドバージンもありがたく頂戴しました」と言って両手を合わせたネズミがやっぱり不可解で、明日学校で沙布かイヌカシに聞いてみよう、と紫苑が思っていると「それはやめとけ」とネズミが言ったので驚いた。まさか、まさかとは思うが、彼の手で耳に穴をあけられたことによって、自分の思考がネズミには読めるようになってしまったのだろうか、いやでもそんな非科学的な、と割と真剣に考えだした紫苑のもとに、ネズミがマキロンとティッシュを持ってきた。ほんの少しだけ血を流している紫苑の耳を見て、「なんか俺、これから先あんたの血を見るたびに興奮しそう」と言いながらペロリとその血を舐め、それからマキロンで丁寧に消毒した。「痛むか?」と問われたので、「どっちのこと?」と紫苑が尋ね返すとネズミは少し面食らった顔をして、「あんたえろい」と言ってきたので紫苑は自分の今の発言の、いったいどのあたりが「えろ」かったのかを考えたが答えは出なかった。ネズミは時々、不思議なことを言う。そんなことを思いながらぼんやりしていると、楽しげな顔をしたネズミが唇を寄せてきたので、紫苑は黙ってその柔らかい感触を受け入れた。どうやら今、彼は機嫌が良いらしい。











「あんたが世界でいちばん可愛い」
「わらうと花みたいだ」
「すきだ、すきだよ。愛してる」
「あんたはずっと、ずっとずーっと俺のだからな」
「なぁ紫苑、大きくなったらおれとけっ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」


「なにしてんだよ紫苑、つかネズミの奴はどうしたんだ?」
昼休み、いつものように紫苑や沙布たちと一緒に昼食をとる空き教室にやってきたイヌカシは、耳をつんざく絶叫に目を瞬かせた。見ると、椅子に縛り付けられたネズミと、その椅子を満面の笑顔で押させつけている沙布。
と、その横で少し赤面しつつにこにこしている紫苑がいた。ちなみにネズミはらしくなもなくゼェゼェと荒く肩で息をし、身を捩ってなんとか沙布(と縄)から逃れようとしていた。珍しいことに、普段はイラッとするほどの優美な笑みを湛えたその顔が、今は赤く染まっている。まさかとは思っていたが、先ほど廊下で聞いた叫びは、ネズミのものだったらしい。

「なに?なにって?イヌカシ、聞きたい?聞きたいの?」
沙布が器用にも、キラキラしながらもどこか据わった瞳で楽しげにイヌカシに問いかける。すかさずネズミが「おい、ばかやめろ沙布!」と椅子をがたがた揺らしながら叫んだ。紫苑は相変わらずにこにこしながらイヌカシに空いている椅子を勧めつつ、「ネズミ、あんまり動くと転ぶよ」と言いながら人数分のお茶を準備しだした。


その下ではネズミが「ばかやめろ沙布だまれ!」と、沙布の華奢なはずの腕に。
「この男の自己中心的行動が度を越えたから、お仕置きしてるのよ」
「…お仕置き?」
「そう。わたしと、紫苑でね!」
「はぁ…へー…縛ることがか?」
「いいえ、」


「むかしネズミが紫苑に言った悶絶するくらい恥ずかしいセリフを本人の前で復唱すること」
布さのしそう



・現代ネズ紫で別れ話。暗いよ!









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ネズミと紫苑と変態とロリコンがすきです。ぴくしぶとついったひっそり。
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