忍者ブログ
No.6にマジLOVE1000%の非公式二次創作ブログ。ねたばれから変態までご機嫌よう。
[127]  [126]  [125]  [124]  [123]  [122]  [121]  [120]  [119]  [118]  [117
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



紫苑が「それ」を実行するとネズミに伝えた時、まず彼はその美しい顔をしかめ、そして即座に「だめだ」と反対した。けれど紫苑の中では「それ」はもう思い立った瞬間に決定事項になってしまっていて、実は学校の帰りに「それ」用の器具まですでに買ってきてしまっていたので、ネズミが嫌がろうが止めようがそんなことは紫苑にとってあまり関係はなかった。だから腕を組んで威圧的に睨んでくるネズミのお小言を行儀よく最後まできちんと聞いた後、紫苑は爽やかに「わかったよネズミ、でも僕は実行するって決めたんだ!」と言って笑った。その潔すぎる笑顔にネズミが何を思ったのかは分からないが、そこは長い付き合いだ。形の良い唇から深々と吐かれたため息に、彼が自分の説得を断念したことを紫苑は悟った。さっそく準備を始めようと冷蔵庫へ足を向けようとした紫苑に、ため息を吐き終えたネズミが1つの条件を出してきた。実際のところ、紫苑には別にその条件を飲む義理や義務はまったくなかったのだが、それさえ飲めば「それ」についてネズミからも一応は理解を得られるということで、紫苑はその条件を飲むことにした。自分の行動すべてがネズミに因るわけでは決してないのだが、それでもネズミのことを愛している紫苑としては、なるべくなら彼の意向にも沿いたい気持ちはあったのだ。そんなわけでその日、紫苑は「それ」を実行する前にネズミと生まれて初めてのセックスをした。体内に他人の、ネズミの熱と質量を感じて訳が分からなくなってきた頃、紫苑はネズミが「あんたの初の貫通を、無機物なんかに、やってたまるかよ」と呟くのを聞いた。意味を問いたかったけれどそのあたりから痛みと快感で脳が真っ白に塗りつぶされてしまい、それは叶わなかった。そして結局、果てた後気絶するように眠りに落ちた紫苑が目を覚ました後、ネズミの手によって「それ」は実行された。「どうせやるなら俺がやりたい」と言いながら、バチンという音と衝撃と耳たぶへの小さな穴がネズミの美しい手によって紫苑にもたらされた。はじめ反対していた割に少しニヤつきながら「陛下のセカンドバージンもありがたく頂戴しました」と言って両手を合わせたネズミがやっぱり不可解で、明日学校で沙布かイヌカシに聞いてみよう、と紫苑が思っていると「それはやめとけ」とネズミが言ったので驚いた。まさか、まさかとは思うが、彼の手で耳に穴をあけられたことによって、自分の思考がネズミには読めるようになってしまったのだろうか、いやでもそんな非科学的な、と割と真剣に考えだした紫苑のもとに、ネズミがマキロンとティッシュを持ってきた。ほんの少しだけ血を流している紫苑の耳を見て、「なんか俺、これから先あんたの血を見るたびに興奮しそう」と言いながらペロリとその血を舐め、それからマキロンで丁寧に消毒した。「痛むか?」と問われたので、「どっちのこと?」と紫苑が尋ね返すとネズミは少し面食らった顔をして、「あんたえろい」と言ってきたので紫苑は自分の今の発言の、いったいどのあたりが「えろ」かったのかを考えたが答えは出なかった。ネズミは時々、不思議なことを言う。そんなことを思いながらぼんやりしていると、楽しげな顔をしたネズミが唇を寄せてきたので、紫苑は黙ってその柔らかい感触を受け入れた。どうやら今、彼は機嫌が良いらしい。









PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
thanks


----------------------

*Clap ←メルフォをかねて。
hello
*master
水分
*about
ネズミと紫苑と変態とロリコンがすきです。ぴくしぶとついったひっそり。
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]